【研究所ブログ第38回】学校の未来を創る・担う教員の採用を考える
残暑続く中、今年度も後半戦に突入しました。高3生の卒業準備とキャリア/進路のケア、来期の中1あるいは高1の入学試験をはじめとする準備やイベントが目白押しです。
そして生徒だけはなく、教師の採用の準備も進め、現在の教育活動を次の教育活動につなげ、さらにアップデートしていく挑戦の日々だと思います。
そのような時期だからこそ、教務運営研究会では、「学校の未来を創る・担う教員の採用を考える」というテーマで、情報交換会を企画しました。
詳しくは→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/kyomu/post-1966.html
昨今は、あらゆる分野や業界で、人手不足が問題になり、それは教師の採用においても例外ではありません。であるからこそ、人間力や技術の高い人づくりに対する世間の教育界への期待や要望は高く、各学校の理想とする教員の採用に苦心している現状です。
私立学校の教員は、公立学校の教員と決定的に違うのは、実は各学校の建学の精神に基づいた理想を実現するために、教職員と一丸となって立ち臨めることです。
公立学校の場合は、文部科学省-教育委員会―校長ー分掌という縦の秩序があり、その中で、授業や生徒指導を創意工夫して行いますが、そのシステムを変えたいと思ってもその発想をなかなか実現することはできません。
ところが、私立学校は、基本理事会と分掌の縦の秩序は経済的・法律的にありますが、教育活動の新しい発想は、学内で議論し、共有できます。
もちろん、校長の権限が強くトップダウン型の組織もあります。分掌の各リーダーがプロジェクト型で動くチーム・ベースの組織もあります。教職員一人一人の発想を吸い上げていくボトムアップ型の組織もあります。
しかし、基本それぞれの発想を尊重し傾聴し話し合って変えるべきところは変え、変えざるところはしっかり守って教育を進めていきます。
世間の教師に対する多様な評判は、多くの場合公立学校の組織上の話が多いのです。私立学校の教師は、AI時代にあって、人間力こそ重要だという流れに適合した役割を果たします。仲間と生徒とステークホルダーと共生共創していくことができるウェルビーイングな仕事です。情報交換会で互いに取り入れられる情報を共有しつつ、勇気と希望も分かち合いましょう。