【研究所ブログ第27回】 教科横断の学びはアートから

この夏、芸術体育生活系教科研究会(美術)は≪「夏のスタディツアー」 まるごとアートアイランド「直島」≫を開催します。

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詳しくは→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/geijutsutaiku/post-1957.html

現代アートと自然と歴史の循環を生み出し新しい芸術文化都市のモデルとして構想された直島文化村。その空間に点在する美術館やアート作品を巡り、現地のアートシーンを体感し、アートと教育の融合など、教育現場への展開の可能性を探ることが目的です。

このようなアートと自然と都市を統合させた芸術祭を行い新しい都市を構想するチャレンジは、世界各地で行われています。ベルリンやヴェネツィアなどでトリエンナーレやヴィエンナーレが行われています。日本でも横浜トリエンナーレや越後妻有アートトリエンナーレが行われ、日本全国からだけではなく世界中からアートとその伝統かつ革新的空間を堪能しにきています。

直島の芸術文化村も同様な働きをしていますが、芸術祭とは違い、期間限定イベントではなく、持続可能な芸術文化都市構想です。

近未来の世界は各所で都市化していくと予想されています。自然環境を持続可能にし、ウェルビーイングな社会を形成し、精神的に豊かな生活を送ることができる都市構想が議論され、実験もされています。

2030年を目標にしているSDGsとかその延長上に2040年から2050年を目標にしているムーンショット計画の要は、そのような都市の建設でもあります。

現代の日本の私立学校は、近代化された世界の流れと共に誕生してきました。時を同じくして、世界ではユートピア都市を創るのかディストピア都市を造ってしまうのか、今も未来にも続く果てしない物語が語り継がれてきました。

直島のような国際芸術村はその構想の重要なヒントになるといわれています。本ツアーの合言葉は"教科横断の学びはアートから"です。教科横断的な教育の役割がこのような都市構想につながるというビジョンは、私立学校の教師だからこそ生まれてくる発想です。生徒の未来に大きな期待がかかります。


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