【研究所ブログ第13回】モチベーションを生成する中堅現職のリーダーのコミュニケーション力研修

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令和6年3月26日(火)~27日(水)

開会10:30~ (受付10:00より)(現地集合・現地解散)

会場 ミナカ小田原 コンベンションホール

実施案内→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/chukensha/post-1932.html


メンバーがオープンマインドになるにはリーダーが自分を開く

中堅現職委員会では、今年度も学校組織の中で校務分掌や学年などの単位においてリーダー的役割を担う先生方を対象とする「私学教員のための組織マネジメント研修」を実施します。学校の魅力やカリキュラムの魅力は生徒の魅力に伝播し、生徒獲得戦略において受験生・保護者に共感を広げるものであると言われています。

そして、その学校の魅力及びカリキュラムの魅力は、教師の魅力が生み出すものであることは説明するまでもありません。

ですから、組織をマネジメントする各部門のリーダー的役割を担う中堅現職の教員がメンバーの魅力を引き出すことは極めて重要です。そして、その魅力を引き出し同僚、在校生、受験生にその魅力の響きを伝える中核のスキルとマインドはコミュニケーション力です。

したがって、今回は、「部門のリーダーが他のメンバーに対するコミュニケーション力をどう向上させていくか」に焦点をあてて研修を実施します。

そのコミュニケーション力を身に着けるには、建学の精神に向き合いながら、同僚との様々な局面で相互に理解を深め、信頼の絆を持続可能にしていく内なる思いを適切に言語化し、それを自己内省するトレーニングと同僚が感じたり理解した自分の姿を受け入れ自分の中に気づかないうちにできていた壁を解消するトレーニングなどが必要です。まずは、自分を開くことを受け入れることが大切だとは知識としては知っていても、体験してみるとなかなか難しいということが了解できるでしょう。

ですから、互いに自分を開くグループワークをして支え合いながらトレーニングをしていきます。

明確な期待値を設定するために

リーダーはチームメンバーを導き、目標を設定し、期待値を明確にし、メンバーがその目標を達成できるように支援します。そのためには、コミュニケーションが必要です。学校組織内の全てのレベルでの明確で効果的なコミュニケーションは、情報が適切に伝達され、誤解が防がれることを保証します。これにより、組織全体のマインドが豊かになり一方で校務などの効率と生産性が向上します。

その中でも、メンバー各人の個別最適な目標とそれが建学の精神と化学反応を生み出す期待値が明確にメンバーの内面に設定されることがポイントになります。そのために、リーダーは適切なトレーニングと環境の設定をメンバーと共に創っていくことが重要になります。

 

同僚のモチベーション生み出す研修開発のロールモデル

今回の研修では、野津氏のコーディネートのもと、現場レベルで実践していくための、コミュニケーションの勘所を学んでいきます。

研修にはペアやグループでのセッションを多めに盛り込み、「ジョハリの窓」(*)で言われる「自己開示」と「フィードバック」を重ねるスタイルを取りいれます。さらに、個性3分類や身近な才能発見の観点からも、自己とグループ構成メンバーの個性と才能に深く気づき、参加者それぞれのブランディングにつなげていきます。

最終的には、自分らしさを生かしつつ、メンバーと共鳴共振共感ができる良質なコミュニケーションが取れることをより自己内省することで、翌日から現場で速やかに生かしていけることを目指します。そして、その体験が、現場での新しいコミュニケーション力育成などの研修開発のロールモデルになることを期待しています。


(*)ジョハリの窓
コミュニケーションの円滑な進め方を模索するためのツールとして提唱された心理学モデル。「対人関係における気づきのグラフモデル」を用いて、他者との関係から自己への気づきを促す。


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