受付締切
プロジェクト部会「金融教育研究会」 Well-beingを目指す金融教育の提言 -教科の枠を超える取組の可能性-
日本では「お金の話は家庭で行うもの」とされてきましたが、それだけでは十分とは言えなかった側面もあり、2022年4月の学習指導要領改訂を契機に、高校での金融教育が必修化されました。
しかし、「そもそも金融教育って必要なの?」とか「金融教育ってどのように扱えばいいの?」というような声も学校現場から聞かれます。また、実施に際しては家庭科や公民科以外の先生方の興味・関心がそれほど高まっていないようにも感じます。その背景には、現在進められている金融教育が投資やリテラシーの観点から語られることが多いことも影響していると思います。
そこで、今回は、ご活躍中の3名の専門家を講師にお迎えして、パネルディスカッション形式で金融教育について考える研究会を行うことといたしました。本研究会では、まず金融教育の必要性についての基本的な理解から始めます。その上で、18歳成人という社会情勢も踏まえ、金融教育を生徒自身の将来のこと(ライフ・キャリア)を考えるうえでの必須の知見であるという進路指導の観点から考えてまいります。
将来なりたいこと、やりたいことを実現させる(Well-being)ため、金融教育の持つ役割は大変大きなものがあります。貴重な機会ですので、校務ご多用とは存じますが、教科の枠を超え、多くの先生方のご参加をお待ちしております。
日時
令和6年2月26日(月)18:00~20:00(受付17:30~)
会場
内容
パネルディスカッション、意見交換
◎そもそも金融教育ってなぜ必要なのか
◎金融先進国フィンランドの事例から
フィンランドにも金融教育が苦手な先生が多いという。どのように進めているのか。
◎投資「する」教育ではなく、投資「される」人材の育成を!
講師
【パネリスト】
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水野 英雄 氏 椙山女学園大学現代マネジメント学部准教授
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1968年生まれ。愛知教育大学教育学部卒業。横浜国立大学大学院経済学研究科修士課程、名古屋大学大学院経済学研究科博士課程後期課程を経て、1996年から愛知教育大学で教員になる学生に経済や金融を教えるための方法を指導する。2013年より椙山女学園大学現代マネジメント学部にてアクティブラーニングを活用した企業等との連携による実践的な教育を行っている。経済や金融を、理論だけでなく現実との関係をわかりやすく解説した教授方法で高く評価されており、2013年には経済教育学会賞(教育実践部門)を受賞している。2022年にはフィンランドにおける金融経済教育の現地調査を実施し、日本の金融経済教育をリードする第一人者として幅広く活躍している。
専門は国際経済学、観光経済学、経済教育。
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田内 学 氏 社会的金融教育家
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1978年生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。2003年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。日本銀行による金利指標改革にも携わる。2019年に退職してからは、佐渡島庸平氏のもとで修行し、執筆活動を始める。
著書に高校社会科教科書『公共』(共著、教育図書)、『きみのお金は誰のため』(東洋経済新報社)、『お金のむこうに人がいる』(ダイヤモンド社)
お金の向こう研究所代表。社会的金融教育家として、学生・社会人向けにお金についての講演なども行う。
【コーディネーター】
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中村 香織 氏 東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室戦略推進部国際金融都市担当課長
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2006年金融庁入庁。2020 年 7月より、金融経済教育等を担当。どの年代からでもお金について学べる環境を作るべく、高校・大学生向けを中心とした授業の実施・指導教材の作成、社会人向けセミナーの実施のほか、小学生向けコンテンツとして、「うんこドリル」と連携した「うんこお金ドリル」の作成に携わる。
2022年7月より東京都に出向し、「国際金融都市・東京」構想2.0に掲げられた施策のうち、都民の金融リテラシー向上や、グリーンファイナンスの推進を担当。
2023年度東京私学教育研究所のプロジェクト部会の金融教育研修企画に委員会発足時より、金融教育に関する協力者として参加。
定員
50名(申し込み順 ⇒定員になり次第締め切ります)
参加費
無 料(当協会会員各校の拠出金と(公財)東京都私学財団からの補助金で運営しております)
申込方法
2月16日(金)までに、下記の参加申込みフォームからお申込みください。