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文系教科研究会(外国語)「講演会」 英語学習者コーパス入門:データから見えてくること
今回は、意味論・語用論の観点から、※コーパスを用いて英語表現の意味等を研究されている九州大学の内田諭先生をお迎えして講演会を開催いたします。今日の英語教育においては、英語を「読む」「聞く」だけではなく、そこから得た情報に基づいて「話す」「書く」ことを通じて、情報を伝える力を伸ばし、論理的な主張をする力を育てていくことの必要性が増してきております。先生方も、エッセイライティング、スピーチ、ディスカッション、プレゼンテーション、ディベートなどを通して、様々な事実や意見を多角的に分析・考察するための訓練を授業で展開しているかと存じます。一方で、情報や考えを的確に伝えるためには、適切な文法・語彙表現を用いて、正確に表現する力も欠かせません。本講演では、学習者コーパスの研究を進めていらっしゃる内田先生より、生徒の英語の特徴・エラーや、学年ごとの特色・伸びを概観し、日常のライティングの授業をどのように作っていけばよいのか考えていきます。先生方の今後のご指導に大変参考になる講演会となることと存じますので、皆様お誘い合わせのうえ是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。
※コーパス...言語を分析するための基礎資料として、書き言葉や話し言葉の資料を体系的に収集し、研究用の情報を付与したもの
日時
令和3年12月14日(火)18:00~20:00(受付開始17:30~)
会場
アルカディア市ヶ谷(私学会館)会議室 千代田区九段北4-2-25
講師
九州大学 言語文化研究院 准教授 内田 諭 先生
【プロフィール】
東京外国語大学外国語学部欧米第一課程英語専攻卒業。博士(学術:東京大学)。東京外国語大学特任講師を経て、現在九州大学言語文化研究院准教授。2018年に新設された九州大学共創学部の教育にも携わる。コーパス言語学、認知意味論が専門。『オーレックス英和辞典』(旺文社)、『Vision Quest』シリーズ(啓林館)、『ワードクエスト:世界とつながる上級英単』(九州大学出版会:学生と作った英単語帳)など、英語教育関係での編著書が多数ある。奈良県出身。海に憧れ、福岡に赴任後、船舶免許を取得。
演題
この講演は「コーパスとは何か」という基礎的なことからはじめ、「英語学習者コーパス」から見えてくることについての話になります。特にライティングに焦点をあて、生徒が何を書いているのか(どういう単語や文法を使っているのか)、どういう間違いをしているのかなどをデータから明らかにします。
定員
50名(申し込み順 ⇒ 定員になり次第締め切ります)
参加費
無料(当協会会員各校の拠出金と(公財)東京都私学財団からの補助金で運営しております)