【研究所ブログ第78回】不易流行としての未来の学校を共に語り合う
令和8年2月13日文部科学省は「高校教育改革に関する基本方針(グランドデザイン)~2040年に向けたN-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想」を公開しました。この構想は主に公立学校についてです。すでに私立学校は、これまで独自の理念と創意工夫によって、グランドデザインが描く教育像を先行的に実践してきました。個別最適な学び、多様性の包摂、社会との協働、探究的な学習環境など、多くの要素はすでに日常の教育活動として根づいています。

しかし同時に、私立学校はその実践の過程で、制度改革が掲げる理想だけでは語りきれない複雑な悩みや矛盾も経験してきました。理念と現実のギャップ、リソース不足、教員の負担、保護者の期待とのズレなど、現場でしか見えない課題を深く理解しています。
だからこそ私立学校は、改革の「正解」を急いで提示するのではなく、むしろ答えの出ない状況に耐えながら前に進むネガティブケイパビリティを持ち続けています。変化の只中で揺れ動く矛盾を抱え込みつつ、「学校とは何か」「学びとは何か」を問い続ける姿勢こそが、これからの教育に不可欠だと考えるからです。
学校づくり研究会は、まさにそのための場です。私立学校がそれぞれの経験を持ち寄り、改革の光と影を共有し、多様な矛盾を確認し合いながら、本質的な問いを深めていく共同体です。様々な行政改革の光と影をメタ認知しながら、学校の存在意義そのものについて対話を通じて確認し、不易流行としての未来の学校像をともに描いていきましょう。
