【研究所ブログ第53回】「学校づくり研究会」 学校は何のためにあるのか?

プロジェクト部会  令和7年3月22日(土)開催

詳しくは→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/project/project15.html

今回の研修会では、「学校は何のためにあるのか?」という大きなテーマに基づき、当日の参加者から具体的な話題をご提供いただきながら自由に語り合うことで、これからの教育活動への活力にしていきたいと考えております。限られた時間ではございますが、現場を担う私たちにできること、皆様が普段抱いている思いをつぶやいてみませんか?管理職やミドルリーダーの先生方はもちろん、いわゆる若手の先生方や事務職員の皆様のご参加も歓迎いたします。

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(毎月対話をしている。パッション・ミッション・トランスフォーメンション)

近代教育において、学校は国民の養成のために設立されました。国民といっても、近代国家が初めから民主主義国家であったわけではありません。封建国家とは袂を分かったものの、権威主義的な要素は完全にはぬぐい切れませんでした。このことを批判的に考察し、国にも権威にも従属しない人間力づくりを目指したのが、明治期以来の私立学校でした。

しかし、戦後の日本は明治時代の国家とは大きく異なります。1947年に制定された日本国憲法により、戦後の日本は民主主義と平和主義を基盤にした新しい体制を採用しました。この憲法は、戦前の大日本帝国憲法とは大きく異なり、国民の権利や自由を保障する内容となっています。私立学校の教育を行使する権利は教育関連法規によって法的に保障されており、私立学校は独自の教育方針に基づいて教育を提供することができます。

私立学校も公教育の一環として機能していますが、その運営主体や教育方針は公立学校とは異なります。私立学校はしばしば独自のカリキュラムや教育方法を採用し、公立学校とは異なるアプローチで教育を行います。時代の変化に対応しつつ、果たして学校とは何かという本質的なものを確認することが重要です。『不易流行』という言葉がありますが、その『不易』とは、教育における変わらない本質を指します。

委員会のメンバーは毎月、校長、校長補佐、教頭、教科、プロジェクトなどのそれぞれの立場から学校とは何かに関連するトピックに着目しレポートを書き、対話を続けています。自分の目に映る学校とそれぞれのメンバーの目に映る学校には共通点もあり相違点もあります。そのことに気づくだけで、学校とは何かの本質が豊かに見えてきます。今回、参加される皆様と対話をすることで、気づきがさらに豊かになるでしょう。


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