【研究所ブログ第49回】これからの相互に支え合う社会構築の役割を探る
令和7年2月21日(金)に、芸術体育生活系教科研究会(技術・家庭、家庭)では、「認知症の理解を深める 認知症サポーター養成講座」と題し、実技体験研修会を開催します。講師に、全国キャラバン・メイト連絡協議会/キャラバン・メイト養成講師の玉井顯氏をお招きしています。
詳しくは→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/geijutsutaiku/tech&home-economics55.html
(特定非営利活動法人 地域共生政策自治体連携機構のサイトから)
特定非営利活動法人 地域共生政策自治体連携機構のサイトによると、<キャラバン・メイトは「認知症サポーター養成講座」を企画・開催し、講師を務めます。講師開催をきっかけに、住民から相談を受けたり関係機関との連携を図ったりすることを通し、地域のリーダー役となる役割が期待>されています。(同機構サイトから)
キャラバン・メイトになる仕組みは、WHOでもこの活動の素晴らしさは評価され、イギリスにも影響を与えているほどです。上記の図のように自治体または企業・職域団体が実施するキャラバン・メイト養成研修を受講する仕組みが確立されています。
認知症サポーターは、<何か特別なことをする人ではありません。認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」です。その上で、自分のできる範囲でサポーターとして活動しています。認知症サポーター養成講座で得た知識を生かし、近所で気になることがあればさりげなく見守る、まちなかで困っている人がいたら手助けすることも立派な活動の一つです。>(同機構サイトから)
芸術体育生活系教科研究会(技術・家庭、家庭)では、家庭科の学習指導要領の大きな目的に、相互に支え合う社会の構築に向けて、主体的に地域社会に参画し、家庭や地域の生活を創造しようとする実践的な態度としての資質・能力を養うことがあることを鑑み、自治体や企業と連携するキャラバン・メイトの役割を学ぶことは重要だと判断しました。
そして、認知症サポーターと合理的配慮は密接に関連しています。合理的配慮は、認知症の方々が日常生活や社会活動を円滑に行えるようにするための支援の役割を果たします。認知症サポーターもまた、この合理的配慮を実施するために重要な役割を果たします。
少子高齢化の中、子供と高齢者を地域と協働してウェルビーイングを生みだす資質・能力を育成する教育を共に対話し創っていきましょう。