【研究所ブログ第46回】2025年を迎えて

東京私学教育研究所
所長 平方邦行

hirakata.png(昨年理事長校長夏期宿泊研修会で)

2025年の幕が開き、Society5.0実現に向けた25年間の旅が始まります。本研究所は、すでにこの2050年にむけ、私立学校の進むべきビジョンについてみなさまと協力して語り合い教育のモデルを創ってまいりました。特に生成AIが一気呵成に普及したことを受け、AI時代にあっても変わらぬものと変わるものについて多くの知見も集め、いまここで未来を見据えられるように、現実の中に理想を追求してきました。

東京都も「2050年代の東京」を見据え、新たな長期戦略の策定に着手します。市民と共に新しい戦略を築くため、AIエンジニアである一般財団法人GovTech東京のアドバイザー、安野貴博さんから技術的なサポートを受け、ブロードリスニングを活用した意見募集を実施しています。

安野さんの登場は、オードリー・タン氏のビジョンと重なると見て間違いありません。彼女は、10代で台湾と米国でソフトウェア企業を設立し、台湾のデジタル行政と政治のデジタル化を推進してきた異才のプログラマーとして知られています。働くこと、学ぶことへの姿勢、そして未来を見据える視点は、世界中で共感を呼んでいます。

私たち私立学校の生徒たちは、2050年には40代前後の年齢になります。その時、東京はどのような姿でリードしているのでしょうか? グローバルシティとしての役割を果たし、デジタル社会を牽引し、生産年齢人口の減少にもかかわらず、国際競争力を高め、一人一人がウェルビーイングな生活を送る社会になっているでしょうか?

おそらく、その理想の社会に挑戦しているのは、東京都のみならず、いやむしろ私たち私立学校の卒業生が進取の気性に富んだ活躍をしていることでしょう。

昨年末、文部科学省は次期学習指導要領について審議を開始しました。それを受けるまでもなく、すでに私立学校は建学の精神に基づいて先見性・先進性を独自に発揮しています。生徒たちがクリエイティブクラスとして飛躍できるよう、今まで以上に会員校が「グローバル×STEAM×PBL」教育環境のデザインに挑戦していけるように研修を企画運営して参ります。今年も何卒よろしくお願い致します。


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