【研究所ブログ第41回】平方所長のピアインストラクション型講演

今年、東京私学教育研究所が実施した夏期研修の教頭部会及び初任者研修で、平方邦行所長は、講演のスタイルを変えました。いつも思考実験ともいうべき刺激的な問いを投げかけ、聴衆と問答形式を交えながら私学の未来像や経営者像、教師像などいついて共に深めていきます。

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この問答形式は不変ですが、今年は、参加者全員が参加して考えられるように、講義でありながらPBL(Problem based Learning)になるようにPI(Peer Instruction)型講演にしました。満席の会場全体が一斉に深い思考に没入し、対話をしながら、講演の中で、ものの見方・感じ方が変容している自分に向かい合うことができるのです。

自分が変わったり成長したりする達成感こそ、モチベーションを高める重要なポイントです。平方所長は、日本私学教育研究所(日私教研)の所長でもあります。全国の協会から講演依頼が殺到します。そこでもPI型講演を実施し、やはり大好評でした。

PI型講演は、かつてハーバード大学のマズール教授が開発した時は、クリッカーを活用していましたが、現在はアンケート集計用のグーグルフォームなどで、パソコンやスマホで回答できます。

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➊まず思考実験的なアンコンシャスバイアスを払しょくするような仕掛けを埋め込んだ問いを参加者に投げかけます。問いは選択式型にします。
➋参加者は、最初個人ブレストをします。一人で思考し、選択肢を選びます。
❸するとすぐに集計がでて、参加者の反応がわかります。
➍多様な反応があることを参考にしながら、2人以上(ピアはペアである必要はありません)で対話します。多様な考え方を多角的に議論します。
❺再度、個人ブレストを行います。最初に回答した選択肢を変えてもよいし、同じでもそれは構いません。
❻すると集計がでて、参加者の意識がどう変化したのか可視化でき、共有できます。
❼そのうえで、平方所長はフィードバックしながら再び問いを投げかけていきます。徐々に現実的な問いを問答しながら、参加者それぞれが自身のアンコンシャスバイアスに気づいていくレクチャーが続いていきます。


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