【研究所ブログ第37回】新しい局面に対応する家庭科の研修
8月1日(木)、芸術体育生活系教科研究会(技術・家庭、家庭)は、「東京ガスキッチンランド江東」の協力を得て、画期的な実技講習会を開催しました。
この講習会では、災害時に備えた保存食の重要性と、食品ロスを防ぐためのローリングストックの活用法を学びました。さらに、缶詰や乾物を使ったおしゃれで美味しい料理の調理実習も行われました。
このような斬新なプログラムを実施した理由は、家庭科教育が新しい局面を迎えているからです。
今や、家庭科は、小中学校から高校まで、生活を創造する学びを積み上げ、特に高校では未来社会の構築に必要な知識やスキルを学ぶ教科です。家庭科を通じて、生活課題の解決や生活設計について探究します。
また、家庭科は、生活の自立と共生を目指し、健康リテラシーや消費行動の社会・環境への影響を学びます。
さらに、ファイナンシャルリテラシーや働き方、育児休業、税金、相続など、人生に必要な知識も学びます。
このように、18歳で成年になる準備をすると同時に、卒業後生徒が未来の生活を拓く主体は自分であることを学ぶ教科でもあるのです。
今夏もまた多くの地域で台風や地震の猛威にさらされました。今回、このようなプログラムは、環境問題で喫緊の課題である気候変動リスクに対応する学びとしての重要性があることを改めて認識することができました。