【研究所ブログ第16回】研究協力学校「多摩大学目黒中学・高等学校の発表会」~教師の資質・能力を可視化して共有する取り組み

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毎年、東京私学教育研究所では会員校対象に研究協力学校を募集しています。建学の精神に根差した独自性と未来を切り拓く先進性に富んだ、私学ならではの教育実践・研究の取り組みに対し、学校設置者負担の軽減助成をおこなっています。

この助成事業により、私学の教員の資質向上及び教育研究活動の充実を図り、その成果を東京私学全体へ供することで、私学教育が更なる発展を遂げることを目的としています。

2023年度は、多摩大学目黒中学・高等学校が、教職員が一丸となって、探究型学習の教育効果の最大化に向けた教員研修を行い、教員の資質・能力が探究指導に与える可能性の考察を研究しました。

その成果を、令和6年4月29日(月・祝)に、多摩大学目黒中学・高等学校 5号館で公開します。

「令和の日本型学校教育」では、生徒がコンピテンシーを意識した探究型学習を追究していくにあたり、そのロールモデルとして教師も「探究心」を持って自律的かつ継続的に新しい知識・技能を学び続けることが求められています。

そこで、多摩大目黒中学・高等学校では、生徒も教師も「資質・能力(コンピテンシー)」を向上できるように、そのコンピテンシーを測定し、客観的に可視化するデータエビデンスをもとに、生徒のみならず教師のコンピテンシーをスキルアップするシステム構築について組織的な研修に挑戦しました。

昨今の経済社会においては、技術的なイノベーションを支える人的資本経営が見直されています。学校においても経済的利益を生むことは目的とはしませんが、生徒も教師も未来の社会に貢献できる無形資産を豊かにするための新たな生徒像や教師像が求められています。

今回の発表会では、生徒がコンピテンシーを意識して探究型学習を歩んでいく際に、教師も自らのコンピテンシーを意識した授業づくりや組織づくりを目指す同校の研究の試行錯誤のプロセス及びその一定の成果について情報をシェアできます。今後の同校の取り組みに向けて、参加される皆様方から貴重なご意見をいただくと同時に、各学校で参考になるところはどのように取り入れられるのか等情報交換できる機会も設けております。

実施案内→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/school/post-1947.html


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