【研究所ブログ第14回】公共の新たな取り組み 森美術館「ギャラリーツアー」で、地球を生きる複眼思考
1.日時 令和6年3月29日(金)16:30~18:00
2.会場 森美術館
3.内容 森美術館ラーニングキュレーターによるギャラリーツアー
詳細は→https://k.tokyoshigaku.com/seminar/bunkei/post-1944.html
文系教科研究会(社会・公民)では、森美術館開館 20 周年記念展「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」のギャラリーツアーを実施します。ギャラリーに一歩足を踏み入れると、こんな文章が目に飛び込んできます。
「全ては繋がっている:エコロジーというテーマは、経済活動や社会生活などの日常と切り離せない関係にあります。私たちの地球を薄く覆う生物圏では、様々に相互作用する無数のプロセスが生じています。動物、植物、微生物、商品、データ、廃棄物などのあらゆるものは、その役割を変えながら、部分的には人間の活動と思考によって刺激を受け、または無関係に、地球上を循環しているのです。」
このテーマは、果たして美術館のテーマなのだろうか科学博物館のテーマなのではないか?と一瞬不安になりますが、視線を周りにズラしていくと、そこにはアート作品が存在しています。
すぐにアート作品を通して、その循環のプロセスやその不具合やその狭間で苦しむ生態系と人間を包括的に包み込む地球自身の鼓動を表現していると了解できます。
今回は「公共圏」を「地球圏」から眺めている森美術館ラーニングキュレーターによるギャラリーツアーを企画しました。
公民科科目の学習内容に関連する作品が多数展示されていて、特に公民科科目「公共」でも取り上げる社会課題に対して、現代美術の作家がどのようにとらえ、表現してきたか、森美術館開館20周年記念展として特別な内容でお話を伺い、体感できる機会になります。なお本記念展は、3月31日に幕を閉じます。今後の授業の創意工夫にとって一回限りの体験でもあります。