【研究所ブログ第2回】令和5年度前半の研修を終えて

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東京私学教育研究所が主催する研修会は、大きく分けると2つあります。「企画運営」と「研究研修」がそれです。それぞれに所属する委員会が多数あり、多岐にわたる研修が毎月行われています。5月には1回、6月3回、7月4回、8月7回となり、各学校でも合宿やセミナーが集中する夏の時期に、週に2回も行われるほどになりました。

このような多忙なスケジュールの中で、多くの研修が実施できるのは、各学校の先生方で形成している委員会の存在のおかげです。先述したように先生方は日々多忙な活躍をされています。その先生方が各校の建学の精神に基づきながら独自の先進的な教育をつくっていく一方で、東京の私立学校全体の存在意義を持続可能にするために、委員を担われているのです。

そのような多様な学校から委員の先生が集い、その委員会が企画運営する研修に、東京の私立学校の先生方が参加するのです。すると、各学校は独自の教育を行っていますから、互いの異なる教育観や学習観、カリキュラムの編成、キャンパスの空間、働き方などの違いを明快に知ることができます。それがゆえに、化学反応が起こり、教育をとりまく様々な課題を解決する方法や新しいビジョンが生まれます。また、研修で学校を超えて仲間作りができます。そのことは参加された先生方から心強いという声を多く寄せられます。

研修終了後、多くの先生がアンケートにお答えしてくれます。ここでは、一例として、初任者研修終了後のアンケートからいくつかご紹介します。

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『校外にもこんなに仲間がいるんだ!と新鮮な気づきがありました。また話すほど、学校の独自性があるんだなぁと先生方のお話を楽しく伺うことができました。』

『とても楽しく有意義な研修でした。「研修」という堅苦しいものではなく、余白やワクワクを重んじた「心地の良い空間」でした。運営側の寛容さと、参加側の柔軟性によって、この研修が形になったと思いました。睡眠不足ですが、心はとっても豊かになりました!』

『座学で学ぶことも多いですが、実際の現場で起きている問題や課題やモヤモヤなどを共有したり、理想論を語っている時間は楽しく、あっという間に時間がすぎていました。受け身の授業よりも主体的に問題提起をして、いろんな意見を聞き、時には違う問題のところに顔を出し、さまざまな方の考えを共有できて、2学期以降の引き出しを作れたと思います。』

『委員会の先生方始め、事務局の方々、学校づくりの先生方、旅行代理店の皆さん、オークラホテルの皆さん、そして83名の仲間のおかげでとても楽しい3日間でした。半ば強制的に参加しましたが、あっという間に過ぎ去りました。企画してくださりありがとうございました。』

今後の研修の質をあげるために、このような声は励みになります。委員の先生方と協力して教育研究所のスタッフも努力して参ります。


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