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研究所たより
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生き方教育研究会 平成10~28年度 事業一覧

2017-06-20

生き方教育研究会の平成10~28年度の事業一覧です。

参考にご覧ください。

生き方教育事業一覧

カテゴリー:研究所だより

平成29年度所長挨拶

2017-04-03

「東京私学教育研究所」の所長に就任し、1年が経ちました。お陰様で夏期研究協議会や研修会、また様々な研究会は、委員長を始めとして各委員の先生方の御尽力により盛会裡に終わることが出来ました。

さて、昨今の教育界は著しく変わろうとして居ります。グローバル化による英語教育の変化や高大接続問題、更には高等学校の次期学習指導要領の改訂など私たち教育に携わる者としては益々注視して行かなければならない状況となって来て居ります。

この様な中において、教職員の資質向上や教育内容の充実を図って行く上で私学教育の振興・発展の一助となる「東京私学教育研究所」が果たす役割は益々重要なものとなって来て居ります。私学の根幹を成す「建学の精神」の基、様々な時代の変遷を縫って生き抜いて来た各私立学校の歴史は素晴らしいものがあります。正に「不易流行」そのものだと思います。

私自身、浅学菲才な身では御座居ますが、今後も粉骨砕身の努力をして参る所存で御座居ますので、何卒ご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

平成29年4月

東京私学教育研究所

所長・須藤 勉

カテゴリー:研究所だより

須藤所長挨拶

2016-04-18

私、此度平成28年4月1日付けをもちまして「東京私学教育研究所」の所長に就任致しました。昨年度までは「東京私立中学高等学校協会」の文化部の諸活動に於いて大変お世話になりました。この画面をお借りして篤く御礼申し上げます。

さて、昨今の教育界の変化は急速、且つ著しいものがあります。グローバル化による英語教育の変化や高大接続問題、更には次期学習指導要領の改革など私たち教育に携わる者としては今まで以上に日々研鑽を積んで行かなければならない状況となって来て居ります。

この様な中において、教職員の資質向上や教育内容の充実を図って行く上で私学教育の振興・発展、並びに「東京私学教育研究所」の果たす役割は益々重要なものとなって来て居ります。私自身、浅学菲才な身では御座居ますが、粉骨砕身の努力をして参る所存で御座居ますので、何卒ご指導・ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

平成28年4月

東京私学教育研究所 所長・須藤 勉

カテゴリー:研究所だより

集録閲覧ページについて

2013-04-25


当研究所では、このたび毎年度発行している所報や集録をホームページ上で

閲覧できるページを作成いたしました。24年度の集録類はもちろんのこと、

過年度に発行されたものも順次、掲載していく予定です。

東京私学の教職員であれば、各研究会の研修集録の内容を閲覧できるようになっております。

また集録PDF内をキーワードで検索することも可能ですので、

資料をお探しの際には、ぜひ集録内検索機能をご利用ください。

東京私学のさらなる教育力の発展に資すればと願っておりますので、

著作権にご配慮いただき、是非ご活用していただきたく下記にURLのアドレスをお知らせいたします。

http://k.tokyoshigaku.com/category/publishing/

カテゴリー:研究所だより

委員長だより③

2011-10-04


環境教育研究会委員長 村上精一(東洋女子高等学校)

このたび前任の永井伸一先生の後を引き継ぎ、環境教育委員会の委員長をお引き受けすることになりました。

私のような素人に委員長の重責が果たせるかどうか不安ではありますが、

皆様のご協力のもと誠心誠意務めさせていただきます。

おりしも3月11日の東日本大震災、さらには福島原子力発電所の大事故により、

地球規模での環境やエネルギー開発の在り方に関心が高まっています。

また私たちは今回の大震災で物心共に大きな痛手を負いましたが、

これに怯むことなく一日も早い復旧・復興を目指す中で今までの価値観や生活様式の見直しも迫られています。

環境教育研究会は地球環境の健全化や将来のエネルギー開発を考える入り口として、

毎日の生活に密着した「空気と水」の安全や今夏に実施される節電対策などについて、

自然との共存の立場から考えていきたいと思います。このように環境教育研究会は身近な問題を中心に、

地球規模の環境問題や代替エネルギーなども含めた最新情報を発信していきます。

その結果皆様の環境問題に関する理解が深まり、環境改善が尚一層加速されることを願っています。

最後に環境教育研究会の活動に対する皆様のご理解とご支援を賜りたく、重ねてお願いいたします。

カテゴリー:研究所だより

委員長だより②

2011-08-31


文系教科委員長 橋 本 悳 正(帝京大学中学・高等学校校長 )

 今年度委員長を担当させていただくことになり、国語、社会、外国語の各教科委員会に出席いたしました。

各教科の先生方が講演依頼や研究発表にむけての準備、そして各学校の先生方にいかに

アピールしていくのかについての積極的な意見交換を拝聴している中で「人格陶冶」という言葉を思いだします。

 人格の陶冶は、同好の仲間と「ひとつ釜の飯」を食べ、友情を育むことで人間性が豊かになり、

良好な人間関係が築かれてゆくと言われています。

 委員の先生方は他の学校の同じ教科の先生方と「東京私学教育研究所」を通じ、

教員としての連帯意識を持ち、日々教育現場に反映されている姿勢は、

まさに、「教員陶冶」と言ってもいいのではないでしょうか。

企画された講演や研究発表を通じて、教員間の連携が密になり「教員陶冶」の

輪が広がっていくことを期待します。我々は自分では気づかないうちに自分の殻や

学校に閉じこもりがちになってしまいます。

ぜひ、多くの先生方が講座や講演会、研究会に出席されることを期待しております。

カテゴリー:研究所だより

アンケートご協力の御礼

2011-07-21

    アンケートご協力の御礼 

                   
       教職員資質向上研修 嘉悦  克 委員長 

  

 このたびは平成23年度教育意識調査アンケートのご協力を

いただきましたことに、心より御礼申し上げます。

おかげさまで2,000を超える貴重なご回答を頂戴いたしました。

今後、集計・分析を経たのち、皆様にご報告する予定です。

また、先般申し上げました通り、結果を真摯に受け止め、

今後さらに有意義な、現場に根ざした、研修会を企画していく所存です。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

カテゴリー:研究所だより

委員長だより①

2011-06-14

 

 日頃より、一般財団法人東京私立中学高等学校協会並びに東京私学教育研究所

の活動に対してご理解ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

 3月11日の東日本大震災によって多くの子ども達がその心に深い傷を負いました。

しかしながら、明るく振る舞う映像を見るたびに、

むしろ心のケアの必要性を感じると同時に、どんなことがあろうとも未来を見つめようと

自分を鼓舞している姿に心打たれます。

 

    

  東京私学教育研究所 所長 清水哲雄

   

  この震災によって多くのものを失いました。 しかし、一人一人の頭の中にあるものは

失われることはありませんでした。ここに教育の原点があるように思います。

形ある物がなくなっても知恵と工夫が他者を思う気持ちが未来を作ります。

 改訂学習指導要領の実施が間近に迫っています。

今あらためて、日本の教育は私学が担うのだという思いを鮮明にし、

私学の持つ「先進性・創造性・多様性・独自性・柔軟性」そして「責任感」をもって、

スクラムを組んでより良い教育を目指していきましょう。

 今年度、各委員会の委員長をお願いした先生方から、コメントを頂戴しておりますので、

お読みいただければ幸いです。

・夏期私学経営研究会 理事長校長部会 委員長 山本 与志春(青山学院中等部)

 今年の理事長校長部会は、昨年度にもまして内容の濃いプログラムとなっています。

ご参加いただいた皆さんが必ず満足していただけると自信を持ってお勧めいたします。

また、懇談会の時間やその後の歓談がまた重要な情報収集と親睦の時間です。

今年度は、新たに校長職に就かれた方の分科会を設けました。

ご出席いただけば、校長は一人ではない、仲間がこんなにいるんだと、力づけられます。

万難を排してぜひご参加ください。

・夏期私学経営研究会 教頭部会 委員長 平方 邦行(聖学院中学高等学校)

 各学校の現場には様々な課題が山積していることと思いますが、

今回の研修会ではそれらの中から、モンスターペアレント等からのクレームの問題と、

全面実施が差し迫っている新教育課程について取り上げます。

教頭職として、学校の諸問題に真っ先に立ち向かっている先生方、

是非ともこの研究会で積極的に情報交換や新たなネットワーク作りをしていただき、

教育現場で活用していただきたいと思います。

・夏期教務運営研究会 委員長 小坂部 好史(日本大学第二中学高等学校)

 新学習指導要領における高等学校の教育課程の編成に向けて、各校、数学・理科の

先行実施される24年度入学者が卒業するまで3年間、現行学習指導要領が適用される者と、

25年度新学習指導要領による入学者から年次進行による適用者の、2者または3者が、

学校に在籍することになる。この間各校、編成上、実施上、どのような創意工夫がされるのか、

情報交換してみませんか。

・初任者研修 副委員長 水口 洋(玉川聖学院中高等部)

 私立学校に勤めることになった皆さんは、学校という職場環境を今、どのように感じておられますか。

「人は人との出会いと関わりの中で人間となっていく」と言われますが、教育の営みはまさに人間を育

てる場であり、教師の人格的影響力は大きなものであることに気づいておられることと思います。

教壇に立ち、授業の中で出会う生徒たちとの交流をどのように感じておられますか。

震災後のこの国の中で、学校という場が持っている意味が改めて問われていますが、

教師に課せられた責任の大きさを感じておられるのではないでしょうか。

 もしかすると皆さんは今、そのことに戸惑いを覚えているかもしれません。

自分の育ってきた学校の環境や文化との現在の職場の違いに、困惑されているかもしれません。

描いてきた教育の理想と向き合っている現実には大きな溝があるように感じておられるかもしれません。

 この夏の初任者研修会では、教師として必要な知識と情報を共有することと共に、

皆さんが抱えている様々な問題を考え合う機会を提供したいと思います。

問題があることはむしろ、人間の豊かさの発見の機会となるからです。

東山荘でお会いできることを楽しみにしています。

・中堅現職研修 委員長 實吉 幹夫(東京女子学園中学高等学校)

 教員生活での生き甲斐や楽しさを実感する一方、ややマンネリ化・硬直化しつつある

中堅現職の先生方に、「出会いと交流」を通して心のストレッチを!!

座学に留まらない多種多様な講座、分散会、交流会など、今年も一段と充実させた

内容にどうぞご期待ください。

 学校の中核を担われる先生方の、自己啓発や人的交流の機会をつくり、

他の研修会とひと味違う、独自性をもった研修会を創り上げて参ります。  

カテゴリー:研究所だより

アンケート実施にあたって

2011-05-11

できるだけ多くの方々に当研究所の活動を知っていただくために、

昨年度は實吉協会副会長と清水所長の対談で、

研究所のこれからの活動方針を研究所だよりでお伝えしました。

今年度は研究所の活動をさまざまな角度からお伝えしたいと考えております。

さて最初のトピックとして昨年度より発足した教職員資質向上研修の委員会である

教育意識調査委員会の活動をご報告いたします。

本委員会では、今年度6月頃にすべての会員校を対象にアンケート調査を

実施予定です。その実施にあたって教職員資質向上研修の委員長である

嘉悦克先生に文章をお寄せいただきました。

  

    アンケート実施にあたって 

                   
       教職員資質向上研修 嘉悦  克 委員長 

  
 本アンケートは、平成22年6月に発足した「教育意識調査委員会」の委員に
よってまさに「手作り」で作成されました。
委員会は「東京私学教員の資質向上を図る研修のあり方の研究」を目的とし、
東京都内全支部より均等に推薦された現職教諭15名によって構成され、
基本的に月に一度の会合をもち所期の目的達成にむけ議論を重ねております。
 そうした私どもの議論のなかで確認されたことは次の2点です。
 
 1 資質の向上が「研修」を通して図られることに異論はないが、
  従来の「研修」が現場のニーズや要望を 踏まえたものであったかどうか
  という点についてはたえず検証が必要である。
2 また、今後研修を企画する際には、「現場のニーズや要望」との関係を
  十分ふまえ魅力的で、有効な、質の高いものをめざすべきである。
 
  行政を背景にもつ公立校において、『研修』は上意下達的な空気の中で
おこなわれることが多いのですが、私学の「研修」はより自由で、
内発的かつ創造的なものでありたいと考えます。その特質を保障するためにも
このアンケートは基礎的な情報としてどうしても必要だと私どもは考えました。
日本の教育をリードしてきた「東京私学」の誇りを原点として、
教員のための上質な研修をさらに構築するために、以上のいきさつおよび趣旨
をご理解いただき、ありのままの声をおきかせくださいますようぜひご協力をお願いします。
 

東京私学教育研究所ではアンケートの結果を真摯に受け止め、

今後さらに質の高い、教育現場に根ざした、私学ならではの研修会を

企画していく所存ですので、本アンケートへのご協力を重ねてお願い申し上げます。

カテゴリー:研究所だより

研修なくして私学なし-③

2011-01-28

實吉協会副会長と清水所長の対談『研修なくして私学なし』のシリーズも最終回を迎えました。

③≪哲学する力、人との関わりの中で関係する力、創造する力≫ 

 ○清水 

例えば研修の内容を教科というものに限定すると、ある意味ですごくとっつきやすいんですよね、

ベースがあるから。だから、同一教科の研修会は、かなり話が盛り上がる。

そういう現実があるから、そういうものを全部なしにして精神論的なことだけで研修を組むというのは、

戦略的には私はよくないというか、やり方としてあまりうまくないと思っているんです。

 

○實吉 

ただ趣味的な範囲で企画して、それだけで終わりというのから、

その裏付けがそこに入るようなやり方というのを、もう少し意図的に

プログラムをしてあげるということだね。

 

○清水

子どもたちもそうですし私たち大人もそうですが、やはり哲学する力、人との関わりの中で関係する力、

そして創造する力をつけるために日々私たちはいろいろな研修を受けるという、

この三つの枠組みで捉え直しをしないといけない。

スキルアップを図るということは大変大事なことなんだけれども、その前提みたいなところに

きちっと視点をあてて研究所の仕事全体をつくっていかないといけないのではないかなと思っています。

人との関わりということで言えば、今の先生方は他者とどのように接したらいいかという経験則は、

ゲームや少子化の影響も関係しているのでしょうか、私たちの世代と比べたら違うと思うんですね。

かなり少ないとみなければいけない。でも、それはその人の責任だと一言では言えません。

そういう時代だったことも多分に影響していると考えるべきでしょう。

「だからあなただめなのよ」という言葉は避けたいですね。

 

○實吉 

それに、例えば私が自分の学校の教員のことをちゃんと理解できているかというと、

学校の中のことだから上司・雇用者という関係になりますよね。

そうなると労働問題も含めて、言えないじゃないですか。

でも、研修会では私はほかの学校の先生に平気で、

「あなたたち、先生、先生というけど、先生って何?」と言っても、

それは不当労働行為にもならないし、そういう部分も必要なのかなという気はするんですけどね。

 

○清水

えぇ。そういうことも含めて、研修の場は他者とどういうふうに接したらいいかということを

見つめる環境なのではないかなと思っているんです。

しかし、現場では先生方の時間的な制約がすごく増えていませんかね。

 

○實吉

増えている。余裕がない。例えば研究所の夕方6時から始まる研修会がありますが

「行け」と命令しづらいんだよね。自分で「これ行ってもいいですか。カネください。」と言ってきてくれないと。

まぁ本来なら、自分で研修するんだから、そんなの自分でカネ払って自分の時間を

使っていけやという話なんだけれども。ともかく、そういう意識を持っている先生って少ないよね。

 

○清水

本当に少ないと思います。放っておいたら行きませんから。

その辺は、正直いって私の若いころとはまるで違う。

それで私は学校で先生方には「理事長から許可を得たから、研修予算枠をオーバーしても、

皆さんには研修に行ってもらいたい。研修なくして私学はないんだから」ということを言いました。

今は時代も違うし、ちゃんとそこまで学校としてはフォローしてあげないと、

研修には行きづらいのかもしれないですね。

現場にうんとウエートがかかっているために、今までだったら少し外して研修にいっていたのが行きづらくなっている。

でも、そこで負けてしまうと、かえって泥沼に、悪いサイクルに入っていく。

だからこそ研究所は、先生方が時間をつくってでも来たいと思えるような、

魅力的なプログラムをつくっていかなければいけない。

 

○實吉

どういうふうにしてくみ上げていくか。

専門研究員がいないというのはつらいよね。

 

○清水

けれども、うちの研究会は現場の先生が委員を構成していますよね。

先生方の中で創っていくという伝統がある。これが結構いいかなと思っています。

委員が一生懸命、ああでもないこうでもないと討議して、こういう企画をしようというやり方は、

もっと買ってあげていいのではないかなと思います。

 

○實吉

中堅の流れから発生して今年度本格的に動き出した教職員資質向上研修の委員会を見ていると、

ああいうコラボレーションは本当にいいよね。

 

○清水

学校教育相談研究会は委員の先生でカウンセリング講座のプログラムを組んで一から始めている。

これはさすがですね。みんなの力を引き出して、「今回はあなたがトレーナー」という具合で、

みんなで回しながらやっていきますから。責任を持ちながら自分たちでつくっていく会なのね。

 

○實吉

そういう研修会が研究所でもっとできていくといい。

 

○清水

カウンセリング講座のようにネットワークづくりをしておくと、

研修会終了後、「はい、終わりです」ではなくて、

そこがまたスタートラインになって、みんなでネットワークが組まれていく。

 

○實吉

だけど、本当のことを言うと、

その研修会のネットワークとまた別の研修会のネットワークがどこかでジョイントしないとね。

 

○清水

そういうふうになるような仕組みづくりをやると、かなり私学としてのネットワークが、

まさに「点から線へ、線から面へ」という流れになるんだろうなと思うんです。

その中で研究所は、芽を持っている、芽吹いている人たちが絶対いるはずだから、

それを見つけなければいけないんだと思っています。

やはり教育は人の成長変化を求める仕事ですから、

「人は変わるはずだ」を前提に、研修を企画・実施していきたい。先生が変われば学校は変わりますから。

それでは最後に實吉先生まとめていただけますか。

 

○實吉

私はクリスチャンでも何でもないのですが、アメリカのプロテスタントの神学者ラインホルド・ニーバーが残した言葉です。

今年の中堅現職研修でもお話しいたしました。

 中堅現職研修でお話しされる實吉先生

 
   「神よ、
    変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
    変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。
    そして、
    変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。」
 

変えていかなければいけないということがあるとすれば、それを果敢に変えていこうとする勇気。

どうして変えられないのだろうと嘆くのではなくて、変えることができないということを認める冷静さ。

それから、いやどっちなのだということを識別できる知恵。

ぜひ研究所の研修にお越しいただいて、自己研鑚を積んだり、教員生活を振り返ったり、

仲間づくりをして、生き方の糧にしていただけたらと思います。

 

 ○清水 

ありがとうございました。

 

当研究所の中堅現職研修は、清水所長も長年委員として関わり、實吉副会長が委員長を

お務めになっている研究会です。今年度も越後湯沢で実施した中堅現職研修に参加された、

ある先生が最終日に述べられた感想を最後にご紹介します。

今後とも当協会東京私学教育研究所をよろしくお願いいたします。

 

「私も「中堅」と言われるようになりまして、職場でいろいろ悩みを抱えて、

今までは言っていたものを言わなかったり、調整役に回ったり、そういったことも多くなりました。

いつの間にか職場の中で熱く語ることをためらうような場面もたくさん最近出てきたように思います。

今回、学校の外でいろいろな人と話をさせていただいて、

教育に関して熱く語ることがとても新鮮だったというか、励まされました。

自分も心の奥底では熱い気持ちはあったんですけれども、

ふだんなかなか自分の同僚とそういうことを話せなかったもので。

けれども今回、「これでいいんだな」と。自分の熱い部分もこのまま大事にしていいんだなと思いました。

やはり研修というのはとても意味があるんだと思いました。

変えられないもどかしさとか、あるいは変えたいんだけれども、

なかなか勇気を出して言えないこととか、こういったことがたくさんある世代に自分もなったんだと思いますが、

ラインホルド・ニーバーの言葉を胸に刻んで、本当に勇気づけられました。

この研修を糧として、自分の学校に帰り還元できるように頑張りたいと思います。

東京へ戻っても会う機会があるということなので、また熱く語れるときを楽しみにしています。」

カテゴリー:研究所だより

研修なくして私学なし-②

2010-09-13

 

②≪研修には人を変える力がある≫

 

○清水

 私の学校でも、研修を受けたことで大きく変わった人たちが何人もいます。

しかし、研修を受けた人すべてが変わるというわけではないということも事実なんですね。

 ○實吉

 それに自分が受けたことを自分の学校に持って帰って、それを自分の学校の中に普及させる

ことができるかというと、それはなかなか難しいだろうね。個人で終わってしまっている。 

○清水


  そうですね。10人変化したとすると、

 それが波及効果するかというと、その2分の1くらいかな

 とは思いますね。

  ただ、変わった人たちが、職場の教員の中で

 変わっていく姿を見せているわけだから、

 何となくでもみんな、「ああ、いいんだな」という

 影響があることは確かです。 

 

○實吉

 夏期の教頭部会の分科会で校務分掌のことなども議題にしますよね。

その参加校の中で研修研究部署を持っている学校と持っていない学校があるようですが、

そういうのを一回ちゃんと調べてみてもよいだろうね。

何をやるべきかというハウツウのことだけではなくて、どういうふうにやろうかということに焦点を当ててね。

  校内での研修の場合ですと、例えば私の学校では、

 ある一人の研修担当の先生が、

 学校の研修をどういうふうにするかを組み立てています。

 例えば初任者には全10回のプログラムを組んで、

 最初は私がやって、次に教頭、進路指導部長、

 生徒指導部長というふうにやっています。

うちの学校自体が部署としてどう動いているよというのがわかってもらえるように。

ここ2、3年で新しい先生を採用したわけだから、やはりやらないとだめだよね、と。 

○清水

 なるほど。2週間に1回の割合でプログラムを組んでいる形ですか。 

○實吉

 うん。それに、清水先生のところでやってきたワイガヤ主義を取り入れている。

3人いれば3人がそれぞれ思いを言うから。研究所の中堅現職研修がうまくいっているのは、

ワイガヤ主義のおかげだからね。みんなでワイワイ、ガヤガヤやっている。

だから、押しつけというか、一方的に何かの情報を集めるということではないと思うんですね。

情報集めの研修会というのは、きっとつまらない。 

○清水

 でも、どうしてもそっちに流れてしまう。「そんなの、自分でやれよ」と言いたくなってしまう。(笑) 

○實吉

 それは、中堅現職研修にお招きした森先生(東京大学助教)が、卒論を書くのに、

どういう文献を参考にして卒論を書けと指導しなければいけないという悩みを仰っていたでしょう。

昔は、指導教員のところにはそんなにベタベタと行くわけではなかった。

自分で一通り書いてみてから指導を受けにいく。でも今は、最初から指導しなければいけないという。

まさにその姿と同じなんだろうと思います。

 それに「課題発見能力」とか「課題解決能力」とかという言葉で片づけられても。

言葉だけつくって、じゃ、それ、どういうふうにやるの?というのは何もできていないからね。 

○清水

 それはコミュニケーション能力と関わりがあるのではないでしょうか?

人間はみんな、おしゃべりの中で、いろいろな情報や人の考え方、そして自分との違いを感じたりしている。

そしてそのことにそんなに違和感がないのだと思う。だから、ワイワイガヤガヤやることが充実感につながる。

 日本の場合は、どちらかというと、飲み屋で、お酒という道具を使ってワイワイやっているんだと思うんですね。

それをお酒がなくてもやれるというのがワイガヤ主義。

 インクルーシブ・リーダー(Inclusive leader)ということを私はよく言っているのですが、

訳すと「包括的なリーダー」とも言うのでしょうか。みんなを巻き込みながらのリーダーという意味合いなんだけれどもね。

トップダウンの「おれについてこい」リーダーではなくて、「今回は私がやるね。次はあなたね」とリーダーを決めていく。

みんなでワイワイやりながら、テーマも含めてみんなでリーダー、フォロアーを決めていく。

だから、だれでもがみんなリーダーになれる。

21世紀は、縦的なつながりではなくて横に広がるようなネットワーク化の時代、そういう発想が大切になっていくと思います。 

○實吉

 私の学校の事務長は、ある会に所属していて、近隣の学校の事務長と年に2,3回集まっています。

各学校で問題になっていることを持ち寄って、どう解決しているとか、話し合う場を作っています。10年近く続いているのかな。 

○清水

 そういうワイガヤ主義を取り込んでやる手法をいつも意識しながら研修会に取り込んでいくのは有効な手だてと考えています。

スキルアップとかハウツウものという講義スタイルの研修会も時には必要かもしれないけれども、

それだけというのは研究所として視点の持ち方が違うんじゃないかなと思ってはいるんです。 

○實吉

 うん。そういう意味での見直しやもう少し系統立ったことは必要になってくる。 

○清水

 例えば教科なら教科のスキルアップとかハウツウとかをやりながら、それで終わらないような何かを発信していきたいですね。

例えばネットワーク化を図るために、宿泊研修だったら夜の会を必ず企画してあげるとか。

そういう中で同じ悩みを聞きながら、実は自己と対話しているような時間とか、

そういうものから少しづつ自分自身の中で、

自分はなぜこの学校で教員やっているのかなあという振り返りができると、

哲学のスタートラインにはつけるのではないかと思います。 

○實吉

 ざっくばらんな話をさせてもらいますと、どこの学校の理事長校長も、

自分の学校の先生がほかの学校の先生と交わることに臆病だったんですね。自分の学校に囲い込みたかった。

 だから、中堅現職研修みたいなことに10年間関わってくると、

「ああ、先生たちが飢えているものは人間関係なんだな」という気がします。 

○清水

 単発ではない、もちろん時間的には終わりでも、その後まで必ず何か残っていて、

将来の自分を構築する何かタネがまかれているような研修を目指したいですね。

次回は最終回、

③≪哲学する力、人との関わりの中で関係する力、創造する力≫です。

よろしくお願いいたします。

カテゴリー:研究所だより

研修なくして私学なし-①

2010-07-01

当研究所のホームページが開設され、3ヶ月が経ちました。

皆さまへのご挨拶の代わりとして、一般財団法人東京私立中学高等学校協会副会長研究所担当理事實吉幹夫先生と

当研究所長清水の対談『研修なくして私学なし』の模様を数回のシリーズに分け、連載することといたしました。

ご高覧の上ご指導ご意見を賜れれば幸甚の至りです。

 

 

①≪これからの研究所の役割≫                       

 

○清水

 研究所の活動について様々な角度からお考えをお聞かせいただきたいのですが、實吉先生いかがでしょうか。  

 

○實吉

 やはり研究所の役割というのは、各校に何を返していけるかということなんだろうと思いますが、

これまでの視点に新たな視点を加え、全体として少し変えていくということがこれからは必要なのかなと思っています。

いつも清水先生が言われているように、私立学校の教員というのはどういう教員を目指さなければいけないのか、

理事長・校長には理事長・校長に、教頭には教頭に、生徒指導部長クラスに、中堅の先生方に、というふうに、

それぞれの職種に対して研究所として、何か一つまとまった発信が必要なのかなという気はするんですね。

 一般財団法人東京私立中学高等学校協会副会長 實吉幹夫先生

 今までそういう統一性というのはあまり取ってこなかったのではないでしょうか。

各学校が求めていることを果たして把握していたかなという疑問がいささかある。

その辺はこれからの研究所として少し方向性をつくっていく必要があるのかなとは思いますね。

 

○清水

 各学校がいろいろな研修をしていて、その学校の理念に基づいた教育というものを、

理事長なり校長先生が先生方に折に触れて話すことによって、自分はこの私立学校でどのような教員生活を送っているか

というのを自己との対話の中で見つけている、たぶん“見つけているであろう”ということを、これまでの研究所は

前提にしていたような気がしているんです。

 したがって、研究所としては、細分化したノウハウに力点が置かれた運営方式だったと思うんです。

 

○實吉 

 やはりハウツウが主体にならざるを得なかった時代はあると思います。

そのハウツウというのは何かというと、教科のことであってみたり、モンスターペアレントの問題にどう対応したら

いいのかというようなことであって、今、我々が学校現場で抱えている問題をどう解決していこうかということだけを

中心として研究所の研修テーマが決められてきたかなという気はするんですけどね。 

 

○清水

    当研究所長 清水哲雄  

 けれども90年代後半くらいからいろいろな学校の先生方とお話ししたりしていると、

どうもそういう前提が崩れているような気が私自身していました。

有体に言えば、「あなたは、その私立学校でどういう生き方をしているの?」

ということに対し答えが「ない」というか、別の言い方をすれば、

サラリーマン化したような先生に出会うことがどうも多いような気がしていました。

 一生懸命自分の城をつくって、例えば教科なら教科という城をつくって、その中を一生懸命やる。

それはそれで大事なことなんだけれども、しかし、その枠から飛び出そうとしない。

与えられたものを一生懸命精一杯やる。そして、そのことを研究所がアシストしていたのではないかと、  

極端にいえばそんな心配をちょっと持っています。   

 

 ○實吉 

 そういう意味ではもう一回見直してもいいのかなという気がしますね。 

 

○清水

 えぇ、私立学校で子どもたちを教えるということの意味であるとか、「あなた自身が研鑽していないかぎりは、

生徒に『勉強せい』と言うことはできないよ」ということとか、そういう生き方そのものへ何かちょっとした

サジェスチョンが研究所のいろいろな研修の中でできると少し違うかなと思うんですね。 

 

○實吉

 それは、教員個人のことになるのか、いま社会で起きている現象について研究して何かを出すのか、

ということはあると思うんだけれども、やはり教職員自身に「自分たちが変わらないと」というのがないとね。 

 

○清水

 研修で何か知識を得るという部分ももちろんあるんですが、「変わる」というのは、

行動なり考え方が変わるわけですので、知識を得たり何かを知ったことによって

自分の行動が変わっていくということ、変化することですよね。実をいうと、

これは實吉先生がおっしゃっているlearning to knowが、to knowだけでは足りなくて、

それがlearning to doという発信やlearning to beという自己の存在についての学びと連動し、

全体としてセットにならないと「学んだ」ということにならない、ということにつながっていくんですね。注①

 だから、私たち企画側からすると、そういう研修をしたいわけです。知識を得ながら、

でもなおかつ「今の私と明日の私は違う」「研修を受ける前の自分と受けた後の

自分はガラッと変わった」というふうになりたいと思うし、研修のやり方によっては、やはり人は変わっていく。

もしかしたら、研修によってその先生が本来持っている物が顕在化した、

あるいは引き出されたということなのかもしれない。それはわからないけれども、いずれにしろ結果的には変化した。

そういうものがないと、本当の意味での研修ではないのではないかなと思うんです。 

 

○實吉

 自分が受けたことを自分の学校に持って帰って、それを自分の学校の中に普及させることができるか、それも大事ですね。

 

次回、②≪研修には人を変える力がある≫では、

研究所が目指すこれからの研修のあり方についての対談を掲載します。

ご期待ください。

 

注① ユネスコ「21世紀教育国際委員会」報告書より以下の学習の4つの柱を指す

   1. Learning to know

   2. Learning to do  

   3. Learning to be

   4. Learning to live together

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文系教科(社会)講演会の模様です

2010-06-25


文系教科研究会(社会)の講演会が行われましたので、その模様をお伝えします。

特定非営利活動法人 日本紛争予防センター理事長の堂之脇光朗先生をお招きし、

核軍縮についてのお話を頂戴いたしました。

充実した資料をもとにした、国連などでの軍縮交渉に実際に携わられたお話は興味深く、

参加された先生方にとって、現場での平和教育の一助となるものであったと思います。

今後とも文系教科研究会(社会)の活動にご注目ください。

たくさんのご参加ありがとうございました。

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新人事務研修会が行われました!

2010-06-08


6月8日、私学経営研究会「新人事務研修会」が行われました。

講師に大津 光男 先生(普連土学園中学高等学校財務理事)をお招きし、

事務職員としての心得についてお話をいただきました。

学校の窓口としての役割、私学職員としての品位やリテラシーなど

について、長年のご経験を基にした深みのあるご講演でした。


後半はグループに分かれての意見交換会。

初めての試みでしたが、参加者からは、他校の職員の方々と交流の

機会は有意義との感想を多数いただきました。ありがとうございました。

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初任者研修スタート! -全体会-

2010-05-19


 東京女子学園理事長校長 当協会副会長 實吉幹夫先生から参加者へ私学教育について熱のこもったお話がありました。

 
明治大学文学部教授 諸富祥彦先生よりエンカウンターを交えコミュニケーションの取り方について教わりました。

わきあいあいとした雰囲気の楽しい講演でした!


参加者204名でした。たくさんのお申し込みありがとうございました。

次回の初任者研修は、夏の宿泊研修(3泊4日御殿場)です!よろしくお願いします。

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カウンセリング実践講座が始まりました

2010-04-26


当研究所、学校教育相談研究会による「教師のためのカウンセリング実践講座(第15期)」が始まりました。

画像は開講式であいさつをする委員長 川合正先生(京北中学高等学校)。

大村はま先生のおっしゃった「伸びよう、学ぼうとしない人は教育に関係のない人」という言葉を引用されていたのが印象的でした。

全18回、半年に及ぶ講座ですが、委員・受講者・事務局ともに、学校の枠を超えた仲間として、ともに頑張っていきたいと思います。

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研究所界隈の花々

2010-04-08


シャガ ユリ目アヤメ科アヤメ属シャガ 学名 Iris japonica

見上げれば満開の桜。桜ばかりに目を奪われがちですが、春を迎えた喜びは地表近くにもあふれています。


<シャガの群生>


(撮影者:清水所長)

研究所だよりでは、主に各研究会で実施した研修会の模様をお伝えする予定ですが、

それ以外にも季節の便りなど、色々な記事を載せていければと思っています。

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ホームページ開設のご案内です

2010-04-01

春光うららかな今日この頃、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

当研究所ではかねてより準備をすすめておりましたホームページが完成し、このたび公開の運びとなりました。


当ホームページでは、各研究会からの最新情報の発信や研修会等事業のご案内、参加申込の受付などをしていく予定です。なお、従来どおりFAXでの申込も受付します。

当研究所では、ホームページの改善やコンテンツの充実に随時努める所存でございますので、何卒ホームページの積極的なご利用をお願い申し上げます。

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